日本上陸も遠くないかも?ロシアの有望スタートアップ5選
移転しました。
こんにちは!SAMIインターン1期生のえいじです。SAMIでインターンをしながら、ロシア語やロシアのテクノロジー・IT関係・スタートアップについて勉強中です。
ロシアには、日本では見かけないような興味深いスタートアップやオンラインサービスが数多くあります。
今回は、その中から優れたスタートアップ企業・サービスを5つ紹介していきたいと思います。
No.1 Telegram
Telegramとは、ロシア版Facebookと言われているVkontakteの創業者であるパーヴェル・デューロフ氏が開発したメッセンジャーアプリです。Telegramの特徴は、大きく2つあります。
1つ目の特徴は、セキュリティーに重点を置いている点です。Telegramでは、Lineのようにアプリを起動する際にパスワードを設定してロックできるほか、シークレットチャットモードではスクリーンショットやシェア機能に制限をかかることが可能です。加えて、このチャットモードでは、サーバー上にデータを残さず、お互いの端末のみにデータが残るので、サーバーからデータが漏洩する恐れがありません。
2つめの特徴は、通信速度の速さです。タイムラグが非常に少ないため、リアルタイムでコミュニケーションをとることができます。
現在、世界中で2億人以上がユーザー登録し、一ヵ月の間に1億1600万人がTelegramのサイトに訪問しており、Alexa Rankingにおいても282位に位置しています。 Android、iPhone、Windows、Macなどの端末から無料で利用することが可能です。2018年7月現在、日本語には対応していませんが、ユーザーのセキュリティーに対する意識が高まれば、日本でもTelegramにユーザーが流れていくと考えられます。
日本においても、Telegramが独自のブロックチェーンと仮想通貨を立ち上げるという情報が一時期話題にあがっていました。しかし、プライベートICOで合計17億ドルの資金を調達しました。そのため、一般向けのトークンセールは中止され、2018年7月現在一般向けの方の購入方法は未定です
創業者パーヴェル・デューロフ氏の母国ロシアでは、2017年に起きたサンクトペテルブルク地下鉄爆破テロ事件の際に、Telegramを使ってテロリスト同士が連絡を取り合っていたとし、2018年4月にロシア・モスクワ裁判所は、Telegramの使用を禁止することを決定しました。
No.2 Мой ivi (Moi Iivi)
Moi iviロシア最大のリーガルなVODサービスを提供していた(ロシアのweb上には映画やドラマが違法アップロードされている)iviが、ライセンスを取得したコンテンツを配信するオンラインストリーミングサービスです。
iviはスマートテレビ、iOS、Android、Windowsなどのデバイスから視聴可能で、一部のコンテンツは4Kにも対応しています。
視聴可能タイトルは6万以上あり、その中にはロシアやソヴィエト時代の映画だけではなく、ハリウッド映画、インド映画、中国のアニメーションなどのようにバラエティー豊かです。
値段は1カ月4.99米ドル、12カ月42.99米ドルとリーズナブルな価格で、1つアカウントで最大5つのデバイスまで利用することができます。
No3 TradingView
TradingView(トレーディングビュー)は、チャートツールです。TradingView上では、FX、証券取引所に上場している株式、ビットコインなどの仮想通貨などの金融商品について見ることができます。
また、TradingViewには“コミュニティー”の機能があり、世界中のトレーダーのトレードアイデアや価格の方向性分析を見ることや、使用者が自分のトレードアイデアを書き込み共有し、それに対するフィードバックを受け取ることが無料で利用することができます。有料版では、上記の機能の他に、出来高プロファイル指標や同時にアクセス可能なデバイスを増やすことができます。
TradingViewは、すでにロシア語や英語だけでなく、日本語を含む19の言語に対応しています。アプリ版TradingViewもiOSストアから日本語対応版がすでにリリースされています。
No4.ЛитРес(LitRes)
LitResは、ロシアとCIS諸国でサービスを提供している電子書籍ストアです。2005年に創立以降、ロシアとCIS諸国のライセンス付き電子書籍分野におけるマーケットリーダーとして活躍しています。
80万冊以上のロシア語・外国語文学、3万冊以上の無料本、1万冊のオーディオブックというラインナップに加え、毎月約4000冊の本が新しく導入されています。
同社は電子書籍を読むためやオーディオブックを聴くためのモバイルアプリも開発しており、すでにiOS、Android、Windows8やSamusung Smart TV等向けのアプリはリリースされています。その中の1つ、“Read books online”(Android版アプリ)では、読みたい本の表紙の写真から、該当する電子書籍を探すこともできます。
また、同社は国家図書館や小学校とも提携しサービスを提供しています。
No5 Coub
Coubとは、好きな動画から10秒を切り取り、ループビデオを作成し共有できるサービスです。必要に応じて、動画を編集し、音楽をアップロードしBGMにすることもできます。
アニメーションGifと近いサービスですが、Coubでは音声を取り入れられる機能や、Gifよりも画質が良いなどの違いもあります。
(例)
Facebook、twitter、GoogleアカウントからCoubにログイン可能で、誰でも簡単に動画を作成し共有することができます。
いかがでしょうか?
ロシアのスタートアップビジネスというと、日本と無関係なような気がしますが、実際にはすでに日本語対応しているものや優れたサービスを提供している企業は数多くあります。
上のようなサイトを使って、今後もロシアのスタートアップ企業について勉強していきたいと思います!
参考サイト→https://www.startupranking.com/top/russia