SIM一枚で世界を渡る!クラウドSIMの”Comfortway”
移転しました。
近年は海外旅行の際でも、現地で携帯やスマートフォンを利用できるサービスが増え、
非常に便利になりました。
大手キャリアの海外パケットし放題や、レンタルポケットWifi、現地SIMカードの購入など、様々な方法があります。
便利になった反面、海外に行った際、ついデータローミングの設定変更を忘れてしまった事はありませんか?ひどい時には帰国後に高額な請求がくることも。。。
日本では最近、 「海外ローミング放題SIM」というチャット機能だけに制限した海外渡航者向けSIMカードが発表されました。
サービス紹介 - 海外ローミング放題SIM - 留学・旅行で大活躍の海外SIM
今回ご紹介する ロシア発のスタートアップ”Comfortway”は、全く別のアプローチで、
この携帯電話・スマートフォンの海外利用という市場に切り込んでいます。
もうローミングは必要ない?
SIM一枚で世界を渡る
"Comfortway"
Comfortwayは国内でも海外でも一枚のSIMカードだけで、スピーディーに
現地の通信回線に接続し、格安通信を可能にするサービスを提供しています。
利用方法はいたって簡単です。
- ComfortwayのSIMカード(CwSim)を購入します。
- App storeやGoogle playからアプリをダウンロードします。
- アプリ上で現地の通信会社と料金体系を選択して、利用することができます。
SIMカード自体は、990ルーブルで、届いた時点で5ユーロ分が利用可能になっています。
現在、利用可能国は140以上です。
料金体系は、国とパケット量によって異なりますが、主要国は以下の通りです。
【アメリカ】
100MB - 2€、200MB - 4€、500MB - 10€、1024MB - 20€
【フランス】
100MB - 2€、200MB - 4€、500MB - 10€、1024MB - 8€
【日本】
100MB - 34€
ちなみに、
ソフトバンクの海外パケットし放題が、0~1,980円/日、25Mバイト以上なら2,980円/日。
「海外ローミング放題SIM」がチャット利用だけで4,000円/年間。
【ロシア】
100MB - 2€、1024MB - 5€
ちなみに、
ロシアの大手通信会社が、300〜2,000ルーブル/月(約4.7€〜31€)
バーチャルSIMテクノロジー
ComfortwayがどうしてSIM一枚で世界中の回線に接続でき、かつ、
ローミングを必要としないかというと、”バーチャルSIM”という製品を
彼らが開発したからです。
ここにはRSP(Remote SIM Provisioning)という技術が活用されています。
この技術は、2014年のGSMA(携帯電話システムの標準化や技術開発を目的とした
業界団体)によるカンファレンスで発表され、2016年に正式に標準化されました。
この技術によって利用者は自分の端末から、SIMカードの書換えを行うことができるようになりました。
Comfortwayは渡航先でアプリを通して、自らSIMカードの情報を書換え、
通信事業者と料金体系を選択するという仕組みをサービス提供しています。
Comfortwayが創業したのは、2012年です。創業者のアレッグ・プラブディン(Олег Правдин)は当時、旅行者向けの3GWifiルーターの提供をしていました。
2015年にФРИИ(Internet Initiatives Development Fund:ロシア最大のインキュベーター)のアクセラレータプログラムに参加し、80万ルーブルの出資と60万ルーブル相当の、
エキスパート支援を受けています(7%の株式と引き換え)。
同2015年からSkolkovoに入居し、2016年、欧州の通信会社から
総額600万€の増資を受けました。
今回の増資によって得た資金は利用可能範囲を広げていくことに使用される予定です。
すでに日本でも利用可能なので、次回日本に帰国する時には、
利用してみたいと思います。
Comfortwayの開発はニージニー・ノブゴロドで行われています。
オフィスを見に行けるということなので、その記事は次回の
「ニージニー・ノブゴロド特集」で書きたいと思います!
参照記事→